自分は強くなれると思った人が強くなる
皆さんおはこんばんちわ。
今日は以前取り上げた『やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~ 』をまた扱います。
最後までよろしくどーぞ。
暗黙理論
人間には各々、知能や性格、運動能力などの資質が備わっています。
ところで、これらの資質は後天的に変えられるかどうか。皆さんはどう思うでしょうか?
心理学では、これらの資質に対する見方(変えられると思ったり変えられないと思ったりする見方)を「暗黙理論」と呼びます。「暗黙」という語が使われているのは、この見方が常にはっきりと意識されているとは限らないからです。しかし、無意識ではありますが、この「資質に対する見方」は我々に大きな影響を与えます。
さて、ここで三つの質問を用意しました。できるだけ正直に答えてください。「まったくそう思わない」と思ったら1を、「その通りだ」と思ったら6を、中間だったら度合いに応じて数字を選んでください。
Q1.人間の知能の程度には個人差があり、大きくは変えられない。
Q2.いくら努力しても、知能はたいして高められない。
Q3.頭のよさは、生まれつき決まっている。
合計が10以上の方は「決定論者」です。9以下の方は「成長論者」です。それでは次からは、この「決定論者」と「成長論者」について見ていきましょう。
決定論者の特徴
それでは決定論者の特徴を箇条書きで記していきましょう。
決定論者は……
・他者からの評価を求めるよ!
・自分の頭の良さを他人に証明したがるよ!
・安全な賭けを好み、難易度の高い目標を避けるよ!
・自分を「完璧」と思ってくれる人と付き合うよ!
・努力を避けたがるよ!
結構ネガティブな要素ばかりですね。
うーん、バリバリの決定論者だった僕には耳が痛い情報ばかりです(笑)
成長論者の特徴
それでは成長論者の特徴はというと。
成功論者は……
・可能性を信じるよ!
・努力すれば能力を伸ばせると信じるよ!
・挑戦は恐るべきものではなく新たな技能を会得するチャンスだと思うよ!
・失敗を学びの場として生かすよ!
いやぁ、素晴らしいことばかりですね。
こんなに良いことぞろいなら、成長論者になりたいですねぇ。
ポケモンにもいい影響がありそうです。
決定論者はどうすればいいの?
じゃあ決定論者に救いはないのか!? と言われれば、それはNOです。
多くの研究例が、決定論は正しくないと証明しています。知能や技能は、後天的に伸ばせると証明しているのです。
その中でも重要な研究を紹介しましょう。
ニューヨークの公立学校の生徒を対象にした研究で、八週間、週に30分の授業を行います。その中で、生徒たちには脳の生理学的機能やその発達を教えます。
ここで、一方のグループには「経験と努力によって知能は高められる」という点を強調します。もう一方のグループには何も言いません。
結果、どうなったかと言えば、何も言われなかったグループの数学の成績は緩やかに低下したのに対し、「経験と努力によって知能は高められる」と教えられたグループの成績は向上しました。
要は、自分は変われる、成長できるという信念を持つことで、実際に成長できるようになるという話。
これは決定論者に朗報ですね。とにかく、自分は変われると思うのが大事だということでした。
ポケモンにおいても、自分は強くなれると信じるのが大事なんじゃないでしょうか。
書いてて思いましたが、これって教育心理学でいうところのマインドセットに近いかもですね。マインドセットについては、いずれ書くかもしれません。
それでは。