明日から本気出せない!
皆さんおはこんばんちわ。
今日は『スタンフォードの自分を変える教室 』を再び取り上げます。
今回扱うのは「モラルライセンシング」という用語です。
それではよろしくどーぞ。
モラルライセンシングとは何ぞや?
モラルライセンシングとは、超簡単に言ってしまえば「良いことをした後は悪いことをしがちだよね」という心理のことです。
例えばダイエット。一時間ほどランニングをした後は、ついついアイスを食べちゃったりしますよね。
あるいは禁煙。今日は仕事頑張ったから禁煙をやめて煙草吸っちゃうかーと思ったりしちゃいますよね。
それがモラルライセンシングです。自分へのご褒美ってやつですね。いやぁ、耳が痛いです。
正しいことをやる機会が与えられるだけで……
このモラルライセンシングが厄介なのは、過去に良いことをした経験を思い出したり、これから良いことをしようと思ったりするだけで発生してしまう点です。
ここで一つの実験を紹介しましょう。
実験の参加者はファストフードのメニューを渡され、どれか一つ選ぶよう指示されます。なお、その参加者の半数は、ヘルシーなサラダが記載されているメニューを渡されました。
結果はどうなったか。実は、ヘルシーなサラダが記載されたメニューを渡された人たちは、より太りそうなメニューを選びました。
要するに人は、良いこと(サラダを食べること)の機会が訪れただけでモラルライセンシングを引き起こしてしまったんですね。
明日やろうは馬鹿野郎
どうしてこんなことが起こるのかと言えば、サラダを見た人は「ヘルシーなものは今度選べばいい」という発想になってしまうからです。今度サラダを選ぶから今日はダブルチーズバーガーを頼もうとなってしまうんですね。
僕たちは、未来では今日とは違う健全な選択をできるだろうと思ってしまうようです。いやぁ、あるあるですね。
実際にこんな研究があります。
イェール大学で行われた実験で、学生に脂肪ゼロのヨーグルトとクッキーのどちらかを選ばせました。次の週の実験でも同じ選択肢で選べると聞かされた場合、83パーセントの人がクッキーを選びました。
しかし、実験は一回きりだと聞かされると、57パーセントの人がクッキーを選びました。
次の週も同じ実験をやるよーと聞かされただけで、「ヘルシーなヨーグルトは次食べればいいや」となったんですね。
そう、僕たちは未来に対して楽観しているわけです。人間には、「明日は今日よりもっとできる」と考える習性があるみたいです。本当はそんなにできるわけもないのに、です。恐ろしいですねぇ。
まとめ
ポケモンをやっていると、「今日はランク上げられなかったけど、明日どうにかすればいいやー」楽観することがあるかもしれません。
もちろん調子が悪かったりしたときは一度やめるのも吉ですが、まだ見ぬ明日に希望を持ち続けるのはやめた方がよさげです。
人間はそんなすぐには変われませんからね。一日一日、地道にやっていくしかなさそうです。
もし皆さんの心の中に「明日やればいいや」という気持ちが芽生えた時には、もうひと踏ん張りしてみてはいかがでしょうか?