ポケモンさいころじー

ポケモン対戦に使えそうな心理学を発信中

ランクを下げた時の精神的ダメージって思ったより大きい?

皆さんおはこんばんちわ。

 

今日はイアン・エアース教授の『ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣』という本の中に書かれていたことを紹介します。

 

ポケモンさいころじーというブログタイトルを銘打っておきながら、この本は心理学の本ではなく経済学の本なんですが、まぁそこはそれ。

 

暖かい目で見てください。

 

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人間もサルも損が大嫌い

 

損するの大好き! 私損することが生きがいなの! という人は、まぁそんなにはいないですね。みんな損するのは嫌いです。当然です。僕もそうです。

 

でも、人間は思ったより損するのが大嫌いなようです。

 

ここで一つの実験を紹介しましょう。

 

オランダの経済学者二人が、大学生たちに無作為にブルガリア産ワインかスペイン産ワインをあげて、それからそのワインを取り替えたいかどうか尋ねたそうです。

ワインは無作為に与えられているので、取り替えたいという人と取り替えたくないという人は半々くらいになるいはずです。

しかし、大学生たちは手元にあるワインを手放すのをとても嫌がったそうです。

 

以上のことはサルでも言えるようです。サルも人間も、自分の手元にあるものを失うのは嫌みたいですね。

 

行動経済学ではこのことを「損失忌避」と呼びます。

 

これがあるから、やる気を起こさせるために「罰」を与えるのが有効みたいですね。

 

この本によると、同じ金額だったとしても「罰金」は「報酬」より二倍ほど大きく見えるようです。

 

皆さんも、ポケモン対戦で立てた目標を達成できなければ何かしらの「罰」を用意してみるのはいかがでしょうか(笑)

 

なーんて結論じゃ当たり前すぎるので……

 

心理学の世界では、「良いこと」と「悪いこと」の黄金比3:1だといわれています(もちろん絶対にこれが正しいというわけではありませんが)。

 

なので、良いことが2回、悪いことが1回あった際には、「今日は嫌な日だったな」と思いがちです。良いことが2回あったのに、です。

 

人間はネガティブな情報に敏感になるよう進化してきたので(特に日本人はそれが顕著)、これはまぁ人間である以上仕方のないことです。

 

そして、ポケモン対戦においてもこれは同じことです。

 

ランクが下がるということは、今まで所持していた順位を失うということです。なので、損失忌避というものがあるようにその損失は当然ネガティブな感情を生みます。

 

そしてこのネガティブな感情は、ポジティブな感情よりも強いので、メンタルに大きなダメージを与えます。

 

もちろん、ポケモンをやる上ではランクが下がることは避けられません。しかしそこで重要なのは、ネガティブな感情は強いということを知り、そのネガティブな感情に巻き込まれないようにすることです。

 

要は、敵をちゃんと見据えろということです。ランクが下がって落ち込むのは当たり前ということを念頭に置いて、そこからすぐに脱出して切り替えるのが大事だよ、ということです。

 

その切り替え法については、この記事で紹介している「グリーンエクササイズ」がおすすめです。

 

 

うーん、なんかこの結論も当たり前すぎる気がしますね(笑) ま、いいでしょう。